目次
[非表示]AppExchange(アップエクスチェンジ)とは、Salesforce向けのビジネスアプリケーションストアです。AppExchangeの優れたアプリは業界・業種・企業規模を問わず、さまざまなビジネスで利用でき、Salesforceの機能を拡張することで業務効率アップに役立ちます。
本記事ではAppExchangeを利用するメリットや、アプリを選ぶ際のポイント、導入手順、そしてAppExchangeの中でも人気のアプリを紹介します。
AppExchangeとは
AppExchageとは、CRM(顧客関係管理)とSFA(営業支援システム)において世界No.1シェアを誇る、Salesforce向けに提供されているビジネスアプリケーションストアです。
AppExchangeに用意されているアプリは、営業・マーケティング・カスタマーサービスなど一つの業務に特化したものから、製造・不動産・金融といった特定の業種に向けたアプリまでさまざまです。
世界市場に向けて数千ものアプリが用意されており、その中で日本市場向けには約300種類のアプリが公開されています。
AppExchangeの優れたアプリの数々は、カスタマイズと拡張性に優れたSalasforceを支える重要なサービスといえます。
AppExchangeを利用するメリット
AppExchangeのアプリを活用することで、自社で業務システムを開発せずとも、簡単に業務効率化できます。ここでは、AppExchageの具体的なメリットを3つ紹介します。
すでにSalesforceを導入している場合、AppExchangeの豊富なアプリの中から、自社の業務に必要な機能を持つアプリを探すことができ、Salesforceの機能を手軽に拡張できます。
Salesforceの利便性が高まる
また、Salesforceに機能を集約することであらゆる情報を一元管理でき、部門間の連携がスムーズになることも大きなメリットです。
アプリのセキュリティが保証されている
AppExchangeで公開されているアプリには、セキュリティーレビューと言われる脆弱性診断テストが実施されています。
セキュリティーレビューでは、認証の不備、情報の露出、アクセス制御の不備の有無など、厳しいチェックが行われています。AppExchangeに公開されているアプリは、厳しいセキュリティチェックに合格しているため、安心して利用できます。
また、自社で新たに業務アプリを開発するよりも、AppExchangeのチェックを通した方が、セキュリティ対策にコストがかからないというメリットがあります。
無料トライアル期間がある
AppExchangeで公開されているアプリには、無料トライアルと機能制限トライアルが設けられています。無料トライアルは、一定期間、実際に業務のなかでアプリの使用感を確かめることができます。トライアル終了後はそのまま使用を継続できます。
機能制限トライアルは、プロバイダが設定した一部の機能のみ利用できます。どちらのトライアルも、アプリの導入前に操作感や機能の有用性を試すことができる点がメリットです。
AppExchangeでのアプリの選び方
AppExchangeでは、自社の業務内容や目的に見合ったアプリを選択することが大切です。適切なアプリを選ぶことが、業務の効率化、コスト削減につながります。とはいえ、AppExchangeには数多くのアプリがあるため、選択に迷う方も多いはずです。ここでは、AppExchangeでのアプリの選び方を紹介します。
必要な機能を明確にしてアプリを絞る
現状分析を行い、達成したい目標を明確にすることから始めます。達成したい目標を長期的、短期的に分けて考え、達成に向けたロードマップを作成しましょう。
明確となった目標から逆算することで、自社の課題が見えてきますので、その課題の解決に向けて自社に必要な機能を明確にし、その条件に合ったアプリを絞り込みます。
予算に合わせて絞り込む
AppExchangeで公開されているアプリは、無料から有料のものまでさまざまです。もし選択肢が多くて迷いが生じてしまう場合は、予算から考えることで選択肢が絞られます。
予算を決めずにサービスを比較検討すると、自社の用途に対してオーバースペックなアプリを選んでしまうことがあります。自社の業務に必要な機能と予算をあらかじめ理解しておくことで、必要以上に機能が豊富なアプリを選択する必要がなくなります。
カスタマーレビューを確認する
AppExchangeには、50,000件以上のユーザーレビューが集まっています。カスタマーレビューは実際に使用したユーザーの声を聞くことができる重要なコンテンツです。例えば、アプリを実際に使用してわかる具体的な特徴や、評価を参考にすることができます。より自社に近い業務を行っているユーザーのレビューを参考にするとよいでしょう。
使用感を確かめる
前述のとおり、AppExchangeでは無料トライアルや機能制限トライアルで、購入前にアプリの使用感を確かめることが可能です。たとえばSalesforce sandboxを利用すると、本番環境をコピーしてアプリの実際の動作を確認することができるので、使用感を試す際におすすめです。
AppExchangeを利用してアプリを導入する手順
ここからは、AppExchangeを使って実際にアプリを導入する手順を解説します。新たにアプリを導入する際は、テスト環境にアプリをインストールして、既存アプリへの影響がないか確かめるようにしましょう。
AppExchangeにログインする
- AppExchangeの公式サイトにアクセスします。
https://appexchangejp.salesforce.com/ - 検索バーからインストールしたいアプリを検索し「今すぐ入手」のボタン、もしくは右上のログインボタンを押しログインします。
テスト環境にアプリをインストールする
- ログイン後、アプリを検索してアプリ情報を読み、「今すぐ入手」を選択します。
- 「このパッケージをどこにインストールしますか?」と表示されるので、Developer EditionやSandboxなどのテスト環境にアプリをインストールします。
- インストール後、既存のアプリケーションなどに影響がないことを確認します。
- テスト環境で特に問題が発生しなかった場合は本番環境にアプリをインストールします。
AppExchangeのおすすめアプリ
AppExchange内では、Salesforce基盤で構築されたクラウドサービスや、拡張機能を提供する300種類以上のアプリが存在しています。その中からおすすめのアプリを厳選して4つ紹介します。
MakeLeaps for Salesforce
MakeLeaps for Salesforce(ML4SF)は、お金の流れを見える化し、見積書から請求書までクラウド上で作成&共有できるクラウドサービスです。商談管理から見積書・請求書作成、個別債権管理、仕分入力、入金消込までをシームレスに管理できます。Salesforceと連携することで、見積書の作成送付から入金管理にいたるまで、一元管理で業務を遂行することが可能です。
特徴
- 作成した書類をワンクリックで印刷・封入・投函まで完了し、請求業務を80%削減
- あらゆるビジネス書類をクラウド上で一括管理。時間・場所を問わず承認が可能
- 業務を円滑にする実用機能が豊富。見積書から請求書への書類変換もワンクリックで対応
TeamSpirit
TeamSpiritは、勤怠管理や経費精算、就業管理、工数管理など社内業務を一元管理できるアプリです。1,550社以上の企業で利用されており、社内業務の自動化・セルフ化を実現させています。
特徴
- 入力段階のエラー検知&修正アラート表示でヒューマンエラーを軽減
- 複雑な勤務体系がいくつあっても、簡単な設定だけで効率的に管理が可能
- Salesforceの企業SNSとの連携によりチームコミュニケーションの円滑化を実現
https://www.teamspirit.com/ja-jp/
Sansan
Sansanは、名刺のスキャン・オンライン名刺などのAI名刺管理サービスです。ベンチャー企業から上場企業まで、企業規模・業界業種問わず利用されており、国内シェア84%を誇ります。Salesforceの「名刺」に連携し、「リード」「取引先」「取引先責任者」へ転記・関連付けを行うことで、高度な顧客マスタを簡単に構築できます。
特徴
- AI+手入力で99.9%の精度でデータ化する名刺スキャン機能
- 国内84%のシェアを持ち、圧倒的知名度と導入実績を誇る
- 構築された最新の顧客マスタをシームレスにSalesforce上で利用が可能
本記事では、Salesforce向けアプリケーションストア「AppExchange」について解説しました。AppExchange内で提供されている様々なアプリとSalesforceを組み合わせることで、自社の業務効率化を実現し、より付加価値の高い業務に専念することが可能です。
AppExchangeで公開されているアプリは、無料トライアル期間で使用感を確かめられるため、まずは人気のアプリから利用してみてください。